テクニカル・ライティングの勉強方法

 

セミナーに参加する

とにかくまず、真のテクニカル・ライティングの世界に触れてみてください。論理構成がいかにライティングにとって重要であるかが理解できるはずです。真のテクニカル・ライティングを修得すれば、「ネイティブの英文ですら批判できる」ことが理解できるでしょう。

 

参考書を読む

セミナーへの参加は、テクニカル・ライティングの世界のドアを開いたに過ぎません。ここから先は、基本的に独力での勉学となります。信頼できる参考書で基礎を固めましょう。

 

TEPテスト1級の過去問を解く

TEPテストの1級の問題は非常に良くできており、テストを受験するしないに関わらず、理想的な教材です。特に、compositionでは、生データからドキュメントを作成することを要求されるので、まさに実務での英文作成そのものです。模範解答とミシガン大の教授による解説も用意されています。入手を希望される方は、日本テクニカルコミュニケーション協会(E-mail: mizuno@tclc-web.co.jp)まで問い合わせください。

 

日本の通信教育を受ける

一般に、通信教育は課せられる課題が少なく、勉強量的に物足りないものです。また、論理構成など考えずに、日本語をこなれた英文に翻訳させることを中心としているため、翻訳家を目指す人には向いていても、実務で英語を道具として使おうとしている人には向きません。あえて言えば、日本テクニカルコミュニケーション協会(E-mail: mizuno@tclc-web.co.jp)が提供する「科学・工業英語(基礎),(実務)」をお勧めしますが、勉強量的には十分とはいえません。

 

海外のインターネット通信教育を受ける

アメリカの大学では、インターネットを使った通信教育を提供しているところがあります。単位も取れますし、修士号をとることすら可能です。また、日本と同様に、一般企業からも、多数のインターネット通信講座が提供されています。ただし、いずれも質の保証はできません。

 

ホームページを見る

アメリカでは多くの大学で、テクニカル・ライティングを教えており、博士課程を用意している大学も珍しくはありません。それだけにホームページで情報を公開している大学も多く、参考になります。

 

学会/協会へ参加する

日本テクニカル・コミュニケーション協会では、テクニカル・ライティングの普及活動を行っています。およそ2ヶ月に1回の割合で、例会が開催され、テクニカル・ライティングについて勉強し、情報交換をしています。いろいろ刺激し合うことで、モチベーションを高めることもできます。参加を希望される方は、日本テクニカルコミュニケーション協会(E-mail: mizuno@tclc-web.co.jp)までお問い合わせください。

 

留学する

これは究極の勉強方法になってしまいますが、私の周りには、テクニカル・ライティングの勉強のため留学された方も多くいらっしゃいます。アメリカでは、100以上の大学がテクニカル・ライティングのコース(一覧はここを参照)を開講しているので、アメリカに滞在している方や予定している方は、地元の大学で学べるはずです。テクニカル・ライティングで一流のミシガン大学では、1年間で修士がとれるコース(授業料はとてもお高く、授業はとってもハード)も用意されています。ミシガン大学の修士コースについては日本テクニカルコミュニケーション協会(E-mail: mizuno@tclc-web.co.jp)にお問い合わせください。