英英辞典の付録CD-ROMをEPWING規約に変換する

2004.10.2

 

  英英辞典付属のCD-ROM辞典は、そのままでは、これまで紹介した環境では動作しません。海外で作られているため、日本の標準的な規格であるEPWINGやEBとは異なる規格だからです。したがって、これらの辞典をパソコンで使うには、CD-ROMに添付されている独自のソフトウェアを、辞典ごとに起動しなければなりません。これでは単語の検索が面倒で、気軽に引けなくなります。

 

  そこで、これらの英英辞典付属のCD-ROM辞典を、EPWING規格に変換してしまいましょう。EPWING規格であれば、前回までに紹介したソフトウェアで検索できます。そうなれば、英和辞典も、和英辞典も、用語辞典も、英英辞典も、国語辞典も、すべて同じソフトウェアから検索できます。それだけ作業も効率化できます。

 

  ここでは、「辞書の選び方、使い方」で紹介した3つの英英辞典について、変換方法とそのためのプログラムを掲載しているホームページを紹介します。いずれの辞典も定評があり、しかも、紙の辞典にCD-ROM版が付属しています。値段も4,000円前後とお手ごろです。

 1. Collins COBUILD Advanced Learner’s English Dictionary + CD-ROM

COBUILD変換スクリプト

2. Longman Dictionary of Contemporary English, New Edition Paperback with CD-ROM for Windows (4th)

LDOCE4変換スクリプト

3. Oxford Advanced Learner's Dictionary

OALD変換スクリプト

 

 いずれの方法も、辞書内容を一時的にテキストファイルに変換します。その後、前回紹介したEBStudioでEPWING規格に変換します。なお、Oxford Advanced Learner's Dictionaryの変換では、単語をひとつ表示しては、表示内容をファイルにコピーするという作業を、すべての単語に対して自動で繰り返していきます。1単語ずつ表示してはコピーしていくため、非常に時間がかかります。最新のパソコンでも一晩は覚悟してください。

 

  下の図は、Longman Dictionary of Contemporary EnglishをDDWIN で検索したところです。発音記号も含めて、きれいに変換できています。


 なお、当然ながら、著作権については配慮が必要です。ご自信が購入し、しかも私的用途に限る場合のみ、変換が許されます。データベースの譲渡、公開はもちろん、第三者と共有することも許されません。

 

注) 変換作業には、パソコンに関する多少の知識が要求されます。変換プログラムの使い方については、各プログラムの作者にお問い合わせください。筆者にお問い合わせいただいても、お答えできません。