分析のためのツール

2005.9.12

  • リンクマップ
  • ロジックツリー
  • MFB

 

リンクマップ

リンクマップとは、アイデアのメリット/デメリットを洗い出すツール(下図参照)です。アイデアを中央に書いて、そのアイデアを実施するとどうなるのかを線で結んでいきます。線の先端が最終的にメリットまたは、デメリットになるようにします。

リンクマップは次の3点で有効です。

  • メリット/デメリットを洗い出せる
  • 途中のステップからプランが生まれる
  • ステップを飛ばさないことが、より深い思考を生む

リンクマップを作成する上で気をつけるべきことは次の3点でです

  • 思いつくものすべてを書き込む
  • 中途半端なところで止めない
  • 途中のステップを飛ばさない

 

 

ロジックツリー

ロジックツリーは、抽象的な概念を具体的な概念に、漏れなくブレークダウンするためのツール(下図参照)です。たとえば、情報源に何があるかを片端から羅列したのでは、すべてをリストアップしきれずに、いくつかの情報源をリストアップし忘れてしまいます。ロジックツリーを使うと、網羅性が高まります。

ロジックツリーでは、上位概念を2つか3つの下位概念にブレークダウンし、ピラミッド状に展開していきます。一番下がもっとも具体的なブレークダウンの結果となります。

ロジックツリーを作成するときには、3つの点に気をつけます。第一に、分岐は3前後にします。いきなり多くに分割すると、漏れやすくなります。第二に、同種のものを並列して分岐します。異なるものを並列して分岐すると、ダブりが生じやすくなります。第三に、ツリーの分岐バランスが偏らないように配慮します。ある枝は分岐がわずかで、ある枝はやたらに分岐しているようなら、分岐の仕方を根本的になおした方がよいでしょう。

 

 

MFB

MFBは、商品などのベネフィットに対する意識を高めるツールです。 プレゼンターは、つい、自分たちが一番苦労した手法について述べたがります。しかし、聴衆はプレゼンターの苦労話に興味はありません。聴衆が興味を持つのは、どんなベネフィットがあるかです。そこで、ベネフィットを明確にするためにMFB (Method, Feature, Benefit)という3つの視点でチェックをします。

たとえば、下記写真の商品は、4分割できるホットカーペットカバーです。4分割できるので、洗濯機で洗えるのです。そこで、この商品をMFBで分析してみましょう。

  Method 4分割できる
  Feature 洗濯機で洗える
  Benefit いつもきれい
お金の節約

このような分析ができたら、Benefitの裏返しからプレゼンテーションは始めます。その後、Feature→Methodとさかのぼって説明します。たとえば次のようです。

『お宅のホットカーペットカバー、選択できずに汚れてません?あるいは、汚れるので毎年買い換えて、無駄な出費をしていません?実は、ふつうの洗濯機で洗えるホットカーペットカバーがあるんですよ。ほら、このホットカーペットカバー、4つに分割できるんです。』