テクニカル・ライティングとは 2000.5.17 定義 テクニカル・ライティングとは、狭義の意味では、『科学技術情報を正確かつ効果的に伝達するための文書作成技法』と定義付けられるでしょう。したがって、応用分野としては、科学技術関係の論文・レポート、あるいはマニュアルなどになります。
しかし近年、テクニカル・ライティングはもっと広義の意味で解釈されています。つまり、『正確かつ効果的に伝達するための文書作成技法』というような解釈です。応用分野は科学技術に限らず、実務の文章全般です。具体的には、論文、レポート、ビジネスレター、マニュアル、特許、提案書などです。
含まれるステップ テクニカル・ライティングとは以下のステップをすべて含むものです。
つまり、生のデータから効果的な文章を作成するのに必要な技法と言えます。
よくある誤解 技術翻訳はテクニカル・ライティングではありません。たまにテクニカル・ライティングとうたっておきながら、実は技術翻訳(テクニカル・トランスレーション)であるという本や講座があります。翻訳は、すでにあるオリジナルの文章を、別の言語に置き換える作業です。つまり、上記のステップの4番目の一部に関係しているというだけであって、テクニカル・ライティングではありません。しかし、テクニカル・ライティングを知っていると、この置き換え作業の質が向上します。したがって、技術翻訳をする上で、テクニカル・ライティングは有効なスキルの一つと言えるでしょう。
マニュアル・ライティング=テクニカル・ライティングではありません。 マニュアル・ライティングはテクニカル・ライティングの一部です。しかし、テクニカル・ライティングでプロになろうとしたとき、ほとんどの場合、マニュアル・ライターとなるため、プロのテクニカル・ライター=マニュアル・ライターは、一部の例外を除いて、ただしいです。 |