Editing

 

概要

内容 :

与えられたパラグラフを適切なパラグラフになるよう書き直す。

時間:

30分

配点:

100点

合格基準:

65点以上

 

採点のポイント

採点項目及び配点はテストごとに異なるが、下記を目安にしておけば間違いない。

@ トピックセンテンスがあるか?(15点)

A トピックセンテンスはパラグラフの先頭にあるか?(10点)

B 適切な論理パターンを使用してるか?(20点)

C 主語は適切か?(15点)

D 文と文の接続関係は論理的か?(10点)

E 全体のフォーマットは英語慣習上適切か?(15点)

F パラグラフのフォーマットは理解しやすいか? (+10点) 
     EがO.K.の場合のみボーナス

G 英文はテクニカル・ライティング上、正しいか?(15点)

 

攻略方法

時間が不足しがちなので、下記のように「General to Particular」でエディティングすることを薦める。

 

(1) パラグラフを文ごとに分け(各文に番号を付けると良い)通読する。

 

(2) 誰が、誰に対して、何の目的で書かれたものか明確にする。

  • 各自が勝手に設定可能である場合も少なくない。問題はパラグラフがその目的を適切に達成しているかである。「誰が、誰に対して、何の目的で書かれたものか」というバリエーションだけでも複数存在するため、正解も複数存在することになる。この部分に時間をかけすぎないよう注意。

(3) 適切な論理パターンを意識する。(採点のポイントB)

 

(4) トピックセンテンスを見つける。なければ作成する。(採点のポイント@)

  • トピックセンテンスは、上記目的にそくしたものでなければならない。

(5) トピックセンテンスをパラグラフの先頭に置き(採点のポイントA)、他の文を適切な順序に並べかえる。 (採点のポイントD)

  • 適切な論理パターンに基づく。(採点のポイントB)

  • 不要文は削除する

  • 並列部分は適切な順番を考慮する。

  • 必要に応じて、文の分割,融合や、パラグラフ自体の分割も考慮する。

(6) 読みやすいようにフォーマットやレイアウトを決める。(採点のポイントE,F)

  • インデントや箇条書きを多用する。

  • 箇条書き時はドットと数値の差に注意し、適切な順序を考慮する。

  • この部分は、ボーナスポイントがあるので非常に重要である。

(7) 適切な主語で各文を書き換える。

  • キーワードを主語にし、主語を変えるときは論理的に移行する。(採点のポイントC)

  • 必要に応じて文の分割,融合を考慮する。

(8) 各文を適切な接続語句で、論理的に接続する。(採点のポイントD)

 

(9) 各文をテクニカルライティングの原則にのっとって推敲する。(採点のポイントG)

 

注意事項

  • 不合格者の多くは、センテンスレベルの推敲(特に文法)にのみ気を取られている場合が多い。採点項目から明かのように、センテンスレベルのチェックは時間があればすれば良い。

  • パラグラフにタイトルが付いている場合は、それもエディティングの対象である。

  • 2つ以上のパラグラフに分割する場合は、要約のパラグラフを先頭に置くとよい。

  • 「攻略方法(6)」まではメモ書き程度で考えをまとめ、「攻略方法(7)」で初めて答案を書き始めること。考えながら答案を書くと、論理構成が甘くなるばかりでなく、見た目読みやすい文章が書けなくなる。

  • 時間がない場合は、「攻略方法(8), (9)」をはしょる。

 

過去の出題内容

エディティングは、第6回から出題されている。下記にその内容を示す。
 

  • パラグラフの内容

    パターン

    6

    実験に使用した装置の説明

    記述

    7

    ロボットの使用上の注意

    インストラクション(注意事項)

    8

    バイクのブレーキは前後輪の両方使用すべきである

    問題解決

    9

    防毒マスクの使用上の注意

    インストラクション(注意事項)

    10

    土壌圧縮が目標値に達しなかったのは fly ash のせいである

    問題解決

    11

    ビデオラックの組み立て方

    インストラクション

    12

    日当たりの良い住宅棟のレイアウトを提案する。

    説得

    13

    カラーディスプレイの設計方法

    インストラクション

    14

    ソーラーカーレース開催のお知らせ

    分析

    15

    新しいネットワークの開発運営について

    分析

    16

    バーイン室の場所を提案する

    説得

    17

    ソフトウェアのインストール方法

    インストラクション

    18

    効果的なレポートの書き方

    インストラクション

    19

    Oリングの腐食の原因について

    問題解決

    20

    Great Lakeの周辺環境に対する重要性と汚染防止について

    説得

    21

    Magnetic Resonance Systemの原理と医療現場での実状

    分析

    22

    天然ガス製造装置の始動方法

    インストラクション

    23

    古紙回収方法の段階的な効率化について

    分析/プロセス

     

    出題例

    EDITING (30 minutes). Revise and edit the following material so that it incorporates effective content, structure, and style. Do not limit yourself to mere stylistic revision; rethink the content and arrangement as well.

     

    Suzuki robots, although provided with many safety devices, cannot absolutely be safe unless the user may keep in mind the safety supervision in using the robot. Every operator must thoroughly observe the rules of "Never show your back to robots!", "Pay close attention when entering the robot operating space whether the robot is being powered or not," and "Never operate the robot without the knowledge of basic operations." As long as They are followed, the robot can be operated safely. Moreover the robot operator may be put into more dangerous situations than ever because the computer linkage mode starts the robot by a command sent from the computer. The robot operator must keep in mind the rule "No one can know at what point of time the robot starts operating."

    化学・工業英語検定試験問題集(ジャパンタイムス)より引用