E-mailでのエチケット (Netiquette)

1991.1.21

 

適切なSubjectをつける

一日に数十通のE-mailを受信する人は、Subjectによって受信E-mailに優先順位を付けて処理するのが普通です。本文を読んでみなければ内容がわからないE-mailは、受信者に負担を強いることになります。また、重要な用件でも、適切なSubjectが付いていなければ後回しにされてしまうでしょう。

 

SubjectはTopicだけでなく、最低限「Topicの何か」までを表現する必要があります。さらに、相手に何らかの行動を期待する場合は、伝達上の目的(recommendation, proposal, request)も必要となります。ただし、E-mailの特質上、全部で7単語以内に抑えるのが望ましいでしょう。

悪い例

Monthly Meeting

  月例会議の何かわかりません

良い例

Agenda for Monthly Meeting

  月例会議の議題の連絡と判断されます

 

Proposal for Monthly Meeting Agenda

  月例会議の議題の提案

E-mailを受け取る側がE-mailに精通している場合は、略語を用いるのも効果的です。

FYI: New 8mm tapes in Cabinet

 情報提供

 

RFI: New Product Feature

 情報依頼

   

REQ: Cost Estimation of ABC

 要求

1通につき1用件にする

1通に複数の用件が述べられていると、適切なSubjectが付けられないので、上述のような問題が生じます。複数用件のある場合はその数だけのE-mailに分割します。

 

短く読みやすく書く

コンピュータ画面での文字だけの文章はかなり読みにくいものです。短い文章で、わかりやすい構成で、見やすいレイアウトで書くようにしましょう。

 

大文字だけで書かない

大文字で書くと叫んでいるような印象を与え、失礼になります。強調のためにも使わない方がよいでしょう。

 

1行60半角文字程度で改行する

メールシステムにもよりますが、通常E-mailは1行80半角文字程度で表示されます。replyするときの引用を表す記号(> が一般的)が行頭につくことを考慮して、1行60半角文字程度で改行します。

必要な人だけに送付する

不必要な人にまで、ccやforwardしてはいけません。無意味なE-mailで他人の時間を使わせることになります。る。

 

返事を速やかに返す

E-mailは届いたかどうか確認できないので、返事をすぐに出さないと、送信側はE-mailが届かなかったのではと不安になります。すぐに返事が出せない場合は、いつまでに返事をするかだけでも伝えるようにしましょう。

 

相手のE-mailの全文を引用しない

受信したE-mailに返事を出す場合は、相手のE-mailを引用しますが、全文引用してはいけません。E-mailが長くなり読みにくくなります。また、引用文に埋もれて、自分の書いたメッセージが読まれないことにもなりかねません。ただし、forwardする場合は、基本的には全文を引用します。

 

signatureは簡素に

自己の所属部署や会社の住所、電話番号をまとめて表すsignatureは簡素なものを用いましょう。これは、E-mailを不必要に長くしないためと、相手のファイルシステムを不必要に圧迫しないためです。よく通信しあう者どうしであれば、省略するのが普通です。

著作権や秘密情報に注意

受信したE-mailを容易に流用できるのは、E-mailの利点の一つですが、その際には、著作権や秘密情報に注意しましょう。

 

礼儀を守る

相手の顔の見えないE-mailでは、面と向かって言えないようなことでもつい言ってしまい、感情的になることもあります。他人を中傷したり、他人を傷つけるような冗談は慎むべきです。また、言うまでもありませんが、一般的な礼儀は守りましょう。なぜか、E-mailだと礼儀を守れない方がたくさんいます。(何かしてもらってもお礼を言わないなど)

 

個人的意見と会社の意見は明確に区別する

手紙やFAXよりもinformalな通信手段だけに、個人的意見と会社の意見との区別は、より明確にしておかねばなりません。メーリングリストに投稿するときに、個人的見解であることをあえて宣言している人もいます。

 

個人的見解を表す宣言文の例

  • My opinions do not officially represent anyone other than me.

  • My comments are my own and do not represent ABC Corporation.

 

ネチケットに関するその他のサイト