データを検証する

 2002.8.25

 

空間に配慮する

あるグループ固有の特性は、他のグループでも起こっている事象の主原因にはできません。なぜなら、なぜ他のグループでも起きているのかという疑問に答えられないからです。

悪い例&よい例:(詳細説明は省略)

    これまで少子化の最大の原因は「晩婚化と未婚化」だとみられてきた。しかし、新人口推計作業の過程で、「結婚しても産まない」新たな世代の存在が明らかになった。「保育所さえ整備しておけば」という従来型の対策は抜本的な見直しを迫られている。

     

    「少子化は、女性のおなかのストライキだ」

    二人の子供を日本で育てた体験を持ち、日本の少子化問題を分析した著書もあるフランス人のミュリエル・ジョリヴェ上智大教授はそう表現する。

     

    「日本で、女性が子供を産もうとしないのは当然だ。夫は仕事優先で、子育てがあまりにも孤独でつらい。子連れで外出しても、手助けしてくれる人はまずいない」。子育てに冷たい日本社会の姿を同教授は鋭く批判する。

     

    ただし、少子化は先進各国に共通の現象だ。一九九九年の出生率は、イギリス1.68、フランス1.77など、いずれも人口維持に必要な「2.1」を割り込んでいる。ドイツ1.36、イタリア1.19と、日本とともに「旧枢軸国」が極端に低い。「戦時中の人口政策の失敗と家庭における保守的な男女関係が原因」との分析もある。(読売新聞 2002.05.17 )

 

時間に配慮する

昔からあることを、最近の事象の主原因にはできません。なぜなら、なぜ昔起きなかったかという疑問に答えられないからです。

悪い例:

    『学級崩壊の原因は、クラスの人数が多すぎることだ。』