反論する

 2002.8.25

 

反論には主張型反論(異論と呼ぶ人もいる)と論証型反論(批判と呼ぶ人もいる)があります。両方の型の反論がなされてはじめて、有効な反論が成立します。日本人は論証型反論が苦手なため、議論が平行線に終わってしまうことがあります。

 

主張型反論

なぜ『〜べきか/〜べきでないか』を述べる反論。自説の説明をするだけなので、相手の主張を検討する必要はありません。双方がこの反論を繰り返すと、議論は平行線で終わります。

主張: 首都圏の過密解消のために、首都を移転すべきである
主張型反論:  首都移転には莫大な費用がかかるので不可能だ

  

論証型反論

相手の根拠ではメリット/デメリットが成立しないことを述べる反論。相手の主張そのものを否定するわけでもなければ、自分の主張の正しさも論証するわけでもありません。

主張: 首都圏の過密解消のために、首都を移転すべきである
主張型反論:  首都を移転しても、人口は2〜3%しか減らないので、過密は解消しない