反駁の練習:解答8 1997.11.15 文責:倉島
否定側はデータを盾に議論を展開 否定側はデータを最大のよりどころに、『体調不良、健康に有害』を主張してきました。肯定側が、否定側のデータを上回るようなデータを出さない限り、否定側はデータ(事実)を盾に自己の正当性を続けるでしょう。
このようにデータを盾にした主張に対して、十分なデータなしに反論するのは難しいと思うかも知れません。たとえば、『たかが一時間のずれで体調を崩すはずがない』と主張してみたところで、『そうは言っても、実際フランスでは体調を崩しています。』と言われてしまえばおしまいです。このため、未熟なディベートでは、データに頼ってしまいがちで、データの比べあいになることもよくあります。(XX側のほうがデータが新しいので/権威性が高いので信用できるというような議論)しかし、十分な議論力を持ってすれば、データなしでも、データを盾にした主張を崩すことは難しいことではありません。
データと発生過程の両方をアタック 今回の例では、以下の二段構えで反論すれば効果的です。
以下のような反論例が考えられるでしょう。
なお、尋問のときに、サマータイム制によって体調不良が生じていて問題になっている国が、フランス以外にあるかを質問しておくと効果的です。 |